PHASE ONE XF 100MP

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XF 100MPは、2016年1月に発表されたPHASE ONEの最新の中判カメラです。
画素数(解像度)が100MP=1億ということで1億100万画素のCMOSセンサーを搭載しているそうです。現状(2016年3月時点)の35mmフルサイズのデジタルカメラでは、Canonの5Dsが約5060万画素、NikonのD810が3650万画素ですので、その倍以上の解像度ということになります。

中判の撮影素子面積(センサー面)は35mmの2.7倍以上(6×4.5換算)ありますので、画素ピッチの問題もクリアしつつ画素数を上げることが比較的容易にできるわけです。この点が中判カメラの利点の一つですね。ちなみにXF100MPの画素ピッチは4.6μmです。

ただし仕事で使うカメラと考えると、中判カメラは今も昔も必要用途が限られるカメラで二ッチな存在です。

印刷出力サイズの用途が多いA1やB1サイズは、2000万画素のデータがあればほぼ問題ありません。より高解像度が必要となるのは、例えばビルの大看板などでしょうが、大きな看板であれば、離れた位置から見ますので、実はそれほどの高解像画像は必要ではないのです。もちろん高解像度であればいいにこしたことはありませんが。

中判カメラの今後・・・

中判カメラの用途は、高解像度だけではない。レタッチで破綻しにくい16bitの生のデータをとれること、フォ―カルプレーンとレンズシャッターの組み合わせによる高速シンクロなど、潜在的なポテンシャルは35mmカメラを凌駕している。

高価であるということも、ある種、仕事上のギャランティーを上げる要素にもつながる。

だがしかし、メジャーな規格(カメラ)でないことのデメリットは、やはり中判カメラの今後を考えると不安材料と思われる。

ごく一部の必要とする者しか買わないわけだから、量産は出来ず価格は高いまま。マイナーな規格のため、レンズ製品も競争原理の強く働かず、固定化やガラパゴス化は避けられない。35mmと中判では、ハード面の絶対的差異があってこれまでうまく住み分けてこれたのかもしれないが、今後もそれが続くとは断言できないだろう。技術は日進月歩。もちろんこれは35mmの世界にも言えることですが。

8M4A5181シュナイダー・クロイツナッハ AF 40-80㎜ F4.0-5.6 LS LNES

さて、上の写真は、XF100MPに取り付けられるシュナイダー・クロイツナッハ製のレンズです。値段はいくらだと思いますか?

標準価格は、125万円です。

高級レンズはF2.8以上が当たり前とか思っている人は・・・いませんよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

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